
田中怜
| 職位 | 助教 |
|---|---|
| 専門研究領域 | カリキュラム学、教育方法学 |
| 取得学位 | 博士(教育学) |
| education-tanaka.rei.fu [_] u.tsukuba.ac.jp 冒頭の「education-」を削除し、[_] を半角アットマークに置換してお使いください。 |
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| 個人ホームページ | https://researchmap.jp/tanakarei |
| 学生への一言 | ディズニーが好きです。ウォルト・ディズニーの言葉に「好奇心はいつだって新しい道を教えてくれる」という格言があります(ただこの言葉の出典・出所は不明。たぶんどこかのコピーライターが編集したものが世の中で勝手に流布されているだけ)。自分の中の好奇心は、大学で学問するうえでの大切な羅針盤です。好奇心は最初から自分の中にあるわけではなく、物事を知ることから常に生まれます。ぜひ、物事を知ることの中に切実な問いを発見し、問いを追究することで世界への洞察を広げてください。自分が世界に向けて開かれるとき、世界もまた自分に向かって開かれます。この自己と世界の相互作用を学生の皆さんに刺激させるのが教育者としての、そして自分自身を絶えず刺激し続けることが研究者としての、私自身に課せられた仕事(Beruf)であると考えています。 |
経歴
2014年4月– 2016年3月 筑波大学大学院博士前期課程 人間総合科学研究科教育学専攻 修了
2016年4月-2020年3月 筑波大学大学院博士後期課程 人間総合科学研究科学校教育学専攻 修了
2017年4月-2018年3月 ベルリン自由大学教育科学・心理学科に留学(交換留学)
2018年9月-2021年3月 筑波大学 人間系 特任研究員
2021年4月-2023年3月 育英大学 教育学部教育学科 講師
2023年4月–現在 筑波大学 人間系 助教
研究分野
カリキュラム学、教育方法学、ドイツ教授学
研究テーマの概要
学校で教え・学ばれることと学校外の生活との間の接続の問題系を「学校と生活の接続問題」(田中 2022)と定式化し、研究関心の中心に据えています。ものすごく平易に言語化すれば、「なんで学校の勉強は役に立たないのか」「どうやったら生活に活きる授業をつくることができるのか」「学校で教えるべき(でない)社会の問題とは何か、学校は社会の問題を解決できる(すべき)なのか」といった問いの連なりに、私の学術的興味は位置づいています。これらの問いに対峙する際の私の参照先は常にドイツの教授学研究です。ドイツ教授学の知的水脈を思索の基盤に据えつつ、具体的には以下2つの問題圏に研究の軸足を置いています。
① 第一に「どうやって学校と生活を接続させるか」という問題設定のもと、両者を接続させる授業方法に教育方法学の視点から関心をもっています。「多視点的授業」や「演劇論志向の教授学」「アートとしての授業」「改革教育」がその際のキーワードになります。
② 第二に「何を教えることで学校と生活を接続させるか」という問題設定のもと、学校の中で教えるべき・教えることができる生活現実=教育内容にカリキュラム学の視点から関心を持っています。その際、特に社会問題を授業の中で取り扱うことの可能性と限界に関心があります。「時代に典型的な鍵的問題」や「社会問題の教育化」、「カテゴリー陶冶」が、この問いを扱ううえでのキーワードです。
ときには教授学者の思想体系を、ときには学校改革をめぐる政治的駆け引きを、あるいは授業単元や授業実践の記録を分析対象にすることで、学校と生活の接続をめぐる問題圏に解釈学的にアプローチしています。
主要著書・論文
【著書】
・田中怜(2022)『学校と生活を接続する』春風社(※日本学術振興会「研究成果公開促進費 学術図書」の助成を受けて出版).
【論文】
・田中怜(2025a)「問題-解決の連関に楔を打ち込む―ヴォルフガング・クラフキは「鍵的問題」批判にどう応答したのか―」『教育学研究』第92巻第2号, 日本教育学会, pp. 188-200.
・田中怜(2025b)「『時代に典型的な鍵的問題』と『時代を超えた人類的テーマ』―教えのアート教授学受容を通したヴォルフガング・クラフキの一般陶冶論の変容―」『教育方法学研究』第50巻, 日本教育方法学会, pp. 25-36.
・田中怜(2024)「『鍵的問題』はなにがどう批判されたのか ―ヴォルフガング・クラフキの一般陶冶構想をめぐる論点の所在とその多様性―」『教育学研究』第91巻第2号, pp. 222-234.
・田中怜(2022)「「教えのアート教授学(Lehrkunstdidaktik)」におけるワークショップ型授業づくりの萌芽―授業プロジェクト「ヴァーゲンシャインとコメニウスで授業を刷新する」(1985-1989)の取り組みに着目して―」『関東教育学会紀要』第49巻, 関東教育学会, pp. 1-12.
・田中怜(2022)「多視点的授業(Mehrperspektivischer Unterricht)における『教え』の演劇的解釈―1970年代西ドイツにおけるカリキュラム改革に対する『教師中心性』批判の再検証―」『カリキュラム研究』第31号, 日本カリキュラム学会, pp. 1-13.
・田中怜(2019)「改革教育学の批判的継承としての学校実験『イエナ–プラン・ヴァイマール』(Schulversuch Jena-Plan Weimar)――生活との差異に基づく学校改革の構想とその実践――」『教育方法学研究』第44巻, 日本教育方法学会、pp. 61-72.
・田中怜(2019)「学校と生活を媒介する『実践的学習』(praktisches Lernen)の構想とその問題―1980-90年代ノルトライン・ヴェストファーレン州の授業改革に注目して―」『カリキュラム研究』第28号, 日本カリキュラム学会, pp. 1-13.
・田中怜(2018)「PISA以降の一般陶冶(Allgemeinbildung)論における学校の役割規定―ベンナーによる陶冶・コンピテンシー二元論克服の試みを通して―」『筑波教育学研究』第16号, 筑波大学教育学会, pp. 23-39(※筑波大学教育学会研究奨励賞受賞論文).
・田中怜(2017)「プランゲの学校論における反省的学習(reflexives Lernen)―生活との差異に基づく学校教授構想の展開―」『教育方法学研究』第42巻, 日本教育方法学会, pp. 22-33(※日本教育方法学会研究奨励賞受賞論文).
・田中怜(2016)「ドイツにおける陶冶カノン(Bildungskanon)の相対化と再構築―『カノン問題』に対するテノルトの基礎付けをめぐって―」『関東教育学会紀要』第43号, 関東教育学会, pp. 25-36(※関東教育学会研究奨励賞受賞論文).
所属学会、その他の研究活動
所属学会:
日本教育学会、日本教育方法学会、日本カリキュラム学会、関東教育学会、Deutsche Gesellschaft für Erziehungswissenschaft(ドイツ教育学会)
担当授業
人間学群教育学類:
教育課程論、カリキュラム開発演習、教育学実践演習、教育インターンシップ基礎論、教育インターンシップ実践演習、人間学Ⅰ
博士前期課程(基礎科学):
カリキュラム論特講、カリキュラム論演習、教育学研究Ⅰ~Ⅲ
博士前期課程(次世代):
学級のカリキュラムと学習、次世代教育研究Ⅰ~Ⅲ
全学学群教職課程:
教育課程編成論
