
宮口誠矢
| 職位 | 助教 |
|---|---|
| 専門研究領域 | 教育法制論 |
| 取得学位 | 博士(教育学) |
| education-miyaguchi.seiya.gm [_] u.tsukuba.ac.jp 冒頭の「education-」を削除し、[_] を半角アットマークに置換してお使いください。 |
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| 個人ホームページ | https://researchmap.jp/seiya-miyaguchi/ |
| 学生への一言 | You are more important than your work. --Sean Sidky |
ホロコースト文学の研究者であり、私の友人であるショーンが、博論執筆グループ*の定例会の最後に必ず言っていた言葉です。Workは労働としての仕事でなく、レポートや論文を念頭に置いた言葉なので、「タスク」や「成果」と訳せるかもしれません。
学修や研究と並行して、自分らしく生き生きと過ごせる時間も大切にしてください。いつの間にか没頭している事柄があれば、それは自分の得意な研究方法につながるヒントかもしれません。あるいは、楽しい時間の中でもふと気になる、おかしい、もやもや…と湧き上がる感情の中に、自分の研究関心の根っこが見つかるかもしれません。ショーンが言うように、「自分を大切にすることもまた、物を書くプロセスの重要な一部」のはずです。
*私が米国で所属していた大学では、様々な領域の院生たちが毎週3時間ほど集まり、博士論文を書き進めるとともに、進捗や悩み、アドバイスを共有するという取組がありました。
【経歴】
国際基督教大学教養学部アーツサイエンス学科卒業(法学専攻・教育学副専攻)、東京大学大学院教育学研究科修士課程・博士後期課程修了。
インディアナ大学ブルーミントン校客員研究員(米国)、東北大学教育学研究科特任研究員/日本学術振興会特別研究員PDを経て、2026年4月より現職。
【研究分野】
教育法制論、教育行政学。米国教育政策、学校外義務教育、ホームスクール制度。
【研究テーマの概要】
この社会に住む人々は、好みも得手不得手も、性格も信条も、置かれた状況も様々に異なり、それらと深くかかわる教育観や教育上のニーズもまた多様です。それでも教育制度は、最終的に「一つの体系」を選ばなければなりません。現在の日本を例にすれば、学校外教育を正規の義務教育と認めない、外国籍の子どもの保護者に就学義務を課さないなど、各法令やその解釈によって制度体系が形づくられています。
一つしか選び取れないからこそ、社会のすべての構成員にとってできるかぎりフェアな仕組みを構想することが必要です。そのためには、多様な個人・家庭・地域の事情について理解するとともに、隣接他領域や国外の研究成果にも目を向けながら、自らの見解を批判的に問い続けることが求められます。
教育法制の学びを通じて得られるのは、こうした多様な視点をふまえて考えを組み立てる力や、異なる見解をもつ人にも説得的に語りかける力です。
私自身は、日米の教育法制を研究しています。国家がすべての子どもに保障すべきものは何か、それはどのような方法で保障できるのかを考えています。その事例として、教育に関する多くの決定権限が親に与えられ、「最低限の義務教育」の中身が問われるホームスクール制度──親が子どもに義務教育を教えられる仕組み──を集中的に取り上げてきました。
ホームスクール制度は、教育における自由や多様性を保障できる仕組みですが、その反射として、従来型の学校やそこで働く教員こそが担いうる役割、たとえば平等や社会統合の実現に資するという意義も照らし出されます。最近は、このように、学校の内と外どちらも視野に収めた義務教育制度の研究として、ホームスクール研究の知見をどのように活かせるかということも考えています。
【主要著書・論文】
- 著書
・宮口誠矢『ホームスクールと義務教育』岩波書店、2026年
・大桃敏行・背戸博史編『日本型公教育の再検討』岩波書店、2020年(分担執筆)
- 論文
・宮口誠矢「学校外で保障されるべき『最低限の義務教育』の構成」『教育制度学研究の成果と展望』pp.313-330、2023年
・宮口誠矢「学校教育とホームスクール」『日本教育政策学会年報』27、pp.25-38、2020年
・宮口誠矢「義務教育としてのホームスクールの制度原理」『日本教育行政学会年報』45、pp.103-119、2019年
・宮口誠矢「米国ホームスクール政策に関する理論的課題」『日本教育政策学会年報』24、pp.124-137、2017年
・大桃敏行・村上純一・梅澤希恵・柴田聡史・宮口誠矢「復興教育の観点からの教育の再構成 : 『いわての復興教育』の挑戦」『生涯学習フォーラム』1、pp.13-42、2018年
・大桃敏行・吉良直・堀ひかり・宮口誠矢・金子友紀「公立学校の多様化とアカウンタビリティ政策の展開:ワシントンD.C.を事例として」『東京大学大学院教育学研究科紀要』55、pp.425-443、2015年
- その他
・宮口誠矢「長期欠席の子どもに対して、教員だからできること:家庭で普通教育をうけられるホームスクール制度から考える」『教文研だより』189、2025年
・宮口誠矢「ひろゆき氏・ゆたぼん父『ホームスクール論争』から考える“日本の義務教育”」現代ビジネス、2021年
【所属学会、その他の研究活動】
- 所属学会
- 受賞
日本教育制度学会 優秀論文賞(2024年)
日本教育行政学会 研究奨励賞(2020年)
【担当授業】
人間学群教育学類:教育法制論、教育法制論演習 ほか教育学学位プログラム前期課程(教育基礎科学サブプログラム):教育法制論特講、教育法制論演習
