教育政策学

■担当教員
助教 古田 雄一
■専門研究領域の沿革と概要
教育政策学は、教育に関する政策を対象とした研究、あるいは教育に政策という視点(レンズ)から迫る研究に取り組む領域です。すなわち、公教育の事象や問題を政策との関係で捉え、より良い政策のあり方を考究していく研究分野といえます。政策(policy)は多義的な概念ですが、広義には、公共的問題の解決に向けた目的・目標と手段として捉えられます。政策に関わる主体も多様に考えられ、政府はもとより、社会の様々なアクターが政策の形成や実施に関わっています。公教育のありようをそうしたダイナミズムの中で捉え、問題を構造的・多角的に分析し、解決に寄与する知見の創出が求められています。
教育政策学研究室は、2025(令和7)年度に発足した新しい研究室です。
まだ若い研究室ですが、国内外の知見に学び、多様な方々との交流を通じて、各々の研究を発展させながら、研究室を育てていきたいと思います。
■所属院生とテーマ
博士前期課程1年 高嶋倫平 生徒参加が学校改善に与える影響に関する研究
博士前期課程1年 小澤莞介 学校における生徒参加を支える教師の役割に関する研究
■研究室活動の特色
現在は毎週金曜日に定例の研究会(ゼミ)を行っています。大学院生・学類生が垣根を越えてともに学びあう環境を大事にしています。このほか、学生の希望や提案をもとに、様々な活動も実施しています(有志での勉強会、外部講師によるゲスト講義、共同研究、ゼミ合宿など)。研究指導は、ゼミに加えて随時個別指導を通じて行っています。それぞれの学生自身の問題意識や関心を大切にし、それらを活かしながら、研究を形にできるよう支援しています。
ゼミについてはこちらのページもご覧ください。
■学生へのアピール
子ども一人ひとりの豊かな学びや育ちを保障し、ともに民主的社会をつくっていくための公教育や教育政策のあり方について議論を交わし、考えあいながら、学生各々の視角やアプローチで様々に研究に取り組んでいます。公教育をめぐる課題が山積する今、政策に求められる役割や、政策という視点からの問題解決の重要性はますます高まっています。
本研究室で学んだ皆さんには、研究室や学位プログラムでの学びを通じて得た公教育や教育政策に関する見識と政策的思考を活かし、研究者として、また様々な立場や分野の高度専門職として、活躍していただきたいと願っています。